臨床研究
2018/04/17(火)
疼痛に対し絶対に行ってはいけない運動療法とは?
from 脇本竜次
京都のホテルから、、、
<自助の観点とは?>
患者は自分で痛みを管理していく方法を学ぶ必要があります。
つまり、自分で自分を助ける自助です。
そのための方法として運動療法が必要です。
なぜならセラピストは常にいつでも治療を行うことはほぼ不可能な環境が多いと思います。
週に数回の治療もしくは月に数回の治療であったり、治療の頻度には限界があるため、患者にセルフケアとしてできる運動療法をお伝えすることが重要となります。
<科学的に証明された運動療法の必要性>
2000年以降の世界各国の疼痛治療のガイドラインを見てみると、ほとんどの国が疼痛の緩和に運動療法のエビデンスが高いと示されています。1)
なので、運動療法を無視して徒手療法のみでは疼痛が残存する可能性が高いことが考えられます。
<やってはいけない運動療法とは?>
acute exercise(一時的な運動)は、慢性疼痛を有する患者には中枢性感作(脊髄が痛みを感じやすい状態)であったり、下行性疼痛抑制機構の機能低下を引き起こすと言われています。2)
acute exercise(一時的な運動)とは、負荷の強い運動であったり、数回で終わってしまうような運動のことです。
つまり、慢性疼痛を有する患者に対しては、絶対にやってはいけない運動であることがわかるかと思います。
<どんな運動がいいのか?>
それではどんな運動をすべきなのでしょうか?
痛みを有する患者様に対しては、Regular exercise(規則的な運動)が適していると言われています。3)
Regular exercise(規則的な運動)というのは、自転車エルゴメーターやウォーキングなどのことです。
こういった運動が適していると言われています。
<どのようなRegular exercise(規則的な運動)がいいのか?>
低負荷 (50%hart rate reserve )での自転車運動を20分間が適していると言われています。1)
かつ、週2回の運動より週3回の運動が有効であったとも報告されています。
<まとめ>
一時的な負荷の強い運動はすべきでない。
50%HRRの運動を週3回で継続することが重要。
<参考文献>
1)運動療法による疼痛修飾機能への影響.城由起子,松原貴子.PAIN RE SEARCH 32(2017)246-251
2)Naugle, K.M., Fillingim, R.B., Riley, J.L 3rd Ameta-analytic review of the hypoalgesic effects of exercise, J. Pain,13(2012)1139-1150.
3)Sluka, K.A.,σDonnell,1.M., Danielson, J., Rasmussen, L.A., Regular physical activity prevents development of chronic pain and activation of central neurons, J. AppL Physiol. (1985),15(2013)725-733.
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ー脇本竜次
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