五十肩

2018/04/14(土)

五十肩にはこの血管リリースが有効です

from 脇本竜次

自宅のデスクから、、、

 

 

<血管リリースについて>

血管リリースについてですが、十分な臨床研究が行われておらず、まだ知見が少ないのが現状です。1)

ですが、この動画では仮説を基にして五十肩の方に見ていただきたい血管をご紹介していきます。

理論武装はやや弱いですが、効果は確証されている内容となっていますので、是非最後までご覧いただければと思います。

 

 

 

<血管のリリース?血管周囲のリリース?>

血管実質をリリースすることは困難ですが、血管周囲の組織をリリースすることは可能です。

正確に言うと血管周囲の結合組織のリリースという言葉が適切です。

なので、対象は結合組織であることを認識していただければと思います。

 

 

 

<結合組織とは>

結合組織とは筋・血管・神経・靭帯・腱などの組織を結合している組織のことです。

つまり、筋線維などの組織実質のことを指しているのではありません。

この結合組織が痛みに非常に重要になります。

なぜ重要になるのかというと、近年「滑走性の不全」痛みに強く関わっていると言われてます。

なので、この結合組織が癒着しているか否かで組織の滑走性というのは非常に影響されますので、痛みを治療していく上で結合組織というのは重要です。

 

 

 

<なぜ血管が痛みの原因となるか?>

血管というのは3層構造であり、外膜・中膜には交感神経が入り込んでおり、長く続く痺れや痛みなどは血管周囲の交感神経が関与している場合が多い1)と言われています。

痛みというのは交感神経の関与もしているという研究もあり、この周囲の結合組織が癒着を起こすと、血管周囲の交感神経を含む組織が虚血状態となり痛みの原因となる可能性があります。

 

 

 

<なぜ橈骨動脈か?>

今回のブログでは五十肩の痛みがある人に、橈骨動脈の評価をしていただければと思います。

橈骨動脈は屈筋支帯と摩擦・剪断力が加わるので、その影響で周囲の結合組織の癒着を招き、その結果肩関節の痛みを生じさせることがあります。

なので、この橈骨動脈を評価・治療していくことは非常に重要です。

 

 

 

<まとめ>

五十肩など肩関節の痛みのある方に、橈骨動脈の評価をしてみてください。

 

 

<参考文献>

1)解剖・動作・エコーで導くFasciaリリースの基本と臨床―筋膜リリースからFasciaリリースへ (Fasciaの評価と治療) 木村 裕明 , 高木 恒太朗 , 並木 宏文  , 小林 只

 

 

 

動画はこちら

 

最後までブログをご覧いただきありがとうございました。

ー脇本竜次

 

 

 

 

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