臨床研究

2018/04/21(土)

なぜこの靭帯を治療すると坐骨神経痛が消失するのか?

from 脇本竜次

治療院のデスクから、、、

 

 

<坐骨神経痛のメカニズムを知る理由>

メカニズムを知ることで、評価・治療のアセスメントが展開できます。

つまり、評価と治療の質が向上します。

そのために、症状のメカニズムを知る必要性があります。

今の知識と技術で坐骨神経痛の方を治せないのであれば尚更です。

 

 

 

<なぜ坐骨神経痛が生じるのか?>

それではなぜ坐骨神経痛が生じるのでしょうか?それをご存知でしょうか?

よく神経の圧迫では坐骨神経痛は生じないと言われていますが、そのとおりです。

神経根に圧迫を加えても坐骨神経痛の症状は起きないと言われています。1)

しかし、神経節に圧迫を加えると坐骨神経痛の症状が出現することがわかっています。1)

つまり、どこに圧迫が生じるのかが重要なんです。

 

 

 

<神経節とは?>

神経節とは細胞体が集まっているところであり、脊髄から神経が走っていて膨らんでいる部分です。

そこには神経核が集合していて神経の本体があります。

その部位に圧迫を加えると急性の坐骨神経痛が生じます。

なので、急性の坐骨神経痛は腰椎周囲も問題で起こっている可能性があります。

 

 

 

<坐骨神経痛は棘上靭帯?>

ある研究では棘上靭帯を刺激すると坐骨神経痛が誘発されたと報告しています。2)

なぜそうなるかの仮説をご説明します。

棘上靭帯周囲の結合組織の重責によって、椎体へのメカニカルストレスが生じ、椎体の運動の異常が起こります。

それによって神経節に圧迫などのストレスが加わっている可能性が考えられます。

 

 

 

<やっていただきたいこと>

なので、やっていただきたいこととしては棘上靭帯に疼痛誘発動作をしていただければと思います。

 

 

 

<まとめ>

棘上靭帯の治療をすると神経節へのストレスが軽減する。

 

 

 

<参考文献>

1)Wall,P,D.et,alEXP .Neurol45:576~589,1974

2)Kuslich,S,D,etal:OrthopedicClin.NorthAm.22:181-187,1991

 

 

 

動画はこちら

 

最後までブログをご覧いただきありがとうございました。

ー脇本竜次

 

 

 

 

 

 

 

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