臨床研究
2018/04/02(月)
疼痛誘発動作で何が起こっているか?
from 脇本竜次
治療院のデスクから、、、
運動器の痛みの原因とはなんでしょうか?
患者の数だけ様々な痛みの訴えがある
と言っていいほど、
多種多様の痛みを臨床現場では
目にすることかと思います。
その中でも、結合組織(fascia)の影響による
痛みを多く経験します。
この結合組織(fascia)の影響による痛みは、
関連痛によるものがほとんどです。
痛みのある部位に治療をしても
的確な原因の治療になっていない
可能性があります。
そのため、関連痛として影響を与えている、
痛みの原因を徒手で簡便に検査できる方法が
必要であると考えます。
その方法を今回ご紹介させていただきます。
<圧刺激による組織の変化>
結合組織に直接的にゆっくりとした
刺激を加えることで、コラーゲン配列や
組織間のヒアルロン酸などの粘性を変化させ、
fasciaの伸張性の改善を行うことができます。
つまり、徒手によるゆっくりとした
圧刺激を加えている時には、
一時的にfasciaの伸張性の改善が
なされている可能性があります。
<圧刺激の応用>
圧刺激によって、
一時的にfasciaの伸張性の改善が
なされるのであれば、
これを徒手での痛みの原因の特定に
応用することができます。
その方法は、まず患者に痛みの出現する動作を
行ってもらい、その時の痛みの強さを評価します。
次に痛みの部位の原因になりうる部位に圧刺激を加えて、
もう一度痛かった動作をしてもらい、
痛みの強さを再評価する方法です。
この検査方法により、
圧刺激を加えている状態で痛みが
軽減しているのであれば、
その動作の痛みの原因は、
圧刺激を加えている部位だということがわかります。
この検査方法により、
痛みの原因が徒手的に行えることができ、
無駄な治療部位のセレクトを無くすことができると考えます。
詳細はこちらです。
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最後までブログをご覧いただきありがとうございました。
臨床研究部門
ー脇本竜次
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